演奏会レポ①
こんにちは、すこーんと申します。
第14回定期演奏会にお越しいただいた皆様ありがとうございます。ありがとうございます。
ラピドリの演奏会は年々(?)長くなっていまして、今回も演奏会全体で3時間ぐらいありました。
これだけ長いと聴く方も大変ですね。最後まで聴いてくださるお客様の皆様、本当にありがとうございます。
そうなると奏者の方はもっと大変では……?と思われるかもしれませんが、意外と奏者からすると本番の時間はあっという間です。もしかするとパートやセクションによって個人差あるかもしれませんが、何しろ本番までの練習時間が長いのです。それに比べると、泣いても笑っても1回きりの本番は、様々な感情が演奏とともに流れつつも、半年や一年という音楽と過ごした時間を演奏の中で燃やし尽くすような「これで最後」という火花の一瞬のきらめきのようでもあります。
そんな一瞬の中で、奏者としてもやはり演奏会本番にしかない喜びというものがあります。本番に求めるもの、というのも奏者によって様々意見があるかと思いますが、個人的には指揮の先生を見るというのが演奏会本番における大きな喜びです。
今回指揮してくださった白谷先生は普段からほがらかで気さくな先生ですが、本番は熱く激しく、時に穏やかに、様々な表情や指示をしてくださいます。またそうした指揮のコミュニケーションを惜しみなく奏者の私たちに伝えてくれる先生だと感じています。
演奏をしながら、先生の一挙手一投足に注目し、演奏の中で先生の嬉しそうな顔を見られる。これは演奏会の瞬間にだけ起こる特別な瞬間であり、指揮者の先生とオーケストラの絆のようなものだと思います。奏者として演奏会に参加して、今回の演奏会も先生の楽しそうなお顔をたくさん見られて大変楽しい時間となりました。
さて、今回のプログラムで言うと、やはり第二部のゼルダの伝説シリーズでしょうか。個人的にも思い入れのあるシリーズだけに、好きな曲がたくさんあり演奏するのを楽しみにしていました。
特にトワイライトプリンセスの発表ムービーで流れた「Teaser Music #1」で始まり、アンコールの「Nintendo Switch Presentation 2017 Trailer BGM」で終わる選曲はこれまでどんな演奏会でもなかった試みだったのではないでしょうか。ゲームの楽しみはゲームソフトだけでなく、ゲームタイトルが発表された時の熱狂や興奮、そういう時間をもゲーム体験として捉えるようなすばらしい選曲だったと思います。
個人的には昨年のプログラム、「オープニング」の幕開けが「ゼルダの伝説タイトルBGM」で、今回の締めくくりが同じ曲だったことで、何か2年かけた壮大な物語の完結のような感慨もありました。ラスボスの「ガノンドロフ戦」のあと、最後の最後に正統派メインテーマが流れる構成、これだけで泣けますね。ハイラルに栄光あれ!!という気持ちで弾きました。
……長すぎますか。WEB担当者さん、長すぎだったら適宜カットしてください。え?いくらでも大丈夫?
というわけで続くのですが、ゲーム音楽の演奏にはやはりここにしかない特別な「何か」があると改めて感じた演奏会でした。私自身今回演奏した全ての楽曲の、その原典であるゲームをプレイした訳ではありません。しかし、選び抜かれた珠玉の名曲たち、それは1部、2部ともに音楽だけで心を揺さぶる力があると感じました。また、プレイしたゲームの音楽は練習で何回も弾いたのにも関わらず、本番で鮮明にゲームの思い出が蘇ってくるのも演奏していて特別に感じる瞬間です。
多くの演奏会は作曲者、そして指揮者、オーケストラとの対話ですが、ゲーム音楽の演奏にはそこに、個人の記憶との対話が加わるのだと思います。ラピドリの演奏会にはそこにしかない空気や熱量があります。もしかすると奏者の私たちと、そして聴いてくださるお客様の、それぞれの記憶が演奏を通して交差する、その目に見えないエネルギーなのかもしれません。
それでは、また来年の演奏会でお会いしましょう!


