奏者の楽しみ

こんにちは!チェロパートのすこーんと申します。

今回は佐々木先生をお迎えしての練習でした。

木管楽器のメロディーの歌い込みや弦楽器のアーティキュレーションなど、全体を通しつつも細部までこだわった練習でした。私としては、ある音を際立たせるのか、溶け込ませるのか、音符からはわからない所に明確な意味を持たせてくださる事にいつも感動します。その細やかな指示を聞いていると、直接指示がない時も身の引き締まるような思いがしました。
ついつい弾く事に精一杯で漫然と音を出してしまいがちなのですが、ある時は聴くべき楽器、ある時は耳を澄ませるハーモニーなど、佐々木先生の指示で音楽が整理され、ひとつの方向に向かって流れていく瞬間、練習に参加して良かったな、と心からの充実感があります。本番の演奏会ではひとつの成果として演奏するわけですが、この音楽を作り上げる現場にいられる喜びは本番だけでは味わえない、奏者だけのある種の楽しみのように思います。

今回とりわけ印象的だったのが、弦楽器の構えるタイミングについての事でした。以前もご指導いただいた事がありましたが、楽器を構えるタイミングひとつ取っても、先生の中に理想のオーケストラ、理想の音楽というものが流れているんだな……と感じ入った事を改めて思い出しました。

今回はこの練習限りですが、以前佐々木先生に指揮していただいた演奏会の曲もいくつかあり、佐々木先生としても思い入れを持ってくださっている曲や、以前以上のものを引き出そうとしてくださっているのかもしれないという気もしました。それに応えられるよう今後も励んでいきたいと思います。

佐々木先生は常々ゲームはプレイされていないと仰っておられますが、「本当に!?」と疑いたくなるほど、ゲームの内容を見通すかのような指示があったりします。本当はこっそりめちゃくちゃゲームで遊ばれているのでは……と勘繰りたくなるほどですが、音楽、楽譜を深く読み込まれたことが、作曲者や編曲者の思いを組みとることに繋がっていくのだと思います。

今回は私個人としても思い入れのあるゼルダの伝説シリーズを演奏します。懐かしい音楽、大好きな曲を演奏できるのはラピドリならではです。個人的には、今回とりあげる「神殿」について語りたいことが山ほどあるのですが……ずいぶん長くなってしまったのでこのあたりで。

演奏会に向けて精一杯取り組んでいきます!

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