弓にもカラーや個性があるのです♪(2022年11月12日)

チェロ新入団員のほしばです。世の中のイカタコたちはフェスで盛り上がっている今日この頃ですが、本番まで1ヶ月なので、練習でした。
(余談ですが私はほのお派です、よろしくお願いします。)

これくらいの時期になると、全体練習では曲を通して演奏することよりも、曲を細かく分割してパートも絞った練習が増えてきます。
練習時間の中で楽器を弾いている時間も減るのですが、わたしはこのくらいの時期の練習が結構好きだったりします。

細かい音の動きを確認したり、和声のバランスを調整したり、他パートとアーティキレーションの解釈を揃えたりなどなど、こまごました練習が増えるのですが、そういったひとつひとつの練習のなかで、それまでパートごとの”音”だったものが、ひとつにまとまって”曲”になる瞬間がある気がします。
ジグソーパズルで言うところの、最初の方でつくっておいた小さなかたまり同士がうまくハマって、大きめのかたまりになって絵が見えてくるみたいな?
ちょっとわかりにくい例えしか出てこなくてすみません。

とにかく、練習するたびに曲が仕上がっていく感覚が、とてもわくわくして楽しいです。
1ヶ月後の本番では、最後まで仕上がりきった演奏をお聞かせできるよう、引き続き練習がんばります。

ところで、弦楽器の弓に馬のしっぽの毛が使われているのはご存知の方も多いかと思います。
よく目にするのは白い毛ですが、中には茶色とかグレーとか黒とか、いろいろな種類があります。
中でも黒毛は1本1本が太く、力強い音が出せるとか。
コントラバスによく好まれる黒毛ですが、ラピドリにはコントラバスにはもちろん、チェロやヴィオラにも黒毛愛用者がいます。
パワフルな中低弦、ご期待ください。